となりのJohnの気まぐれ

気の向くままに

【AIツール】Plaskを試す

f:id:newbie29979:20220122042949p:plain

はじめに

ダンス動画からダンサーの動きをキャプチャーし、それを3Dモデルで再現するという試みは最近のモデルの流行りらしい。
github.com
最近では、こうしたモデルをバックエンドで動かすサービスが登場しつつある。
news.denfaminicogamer.jp
f:id:newbie29979:20220122042949p:plain
https://plask.ai/
少しこのサービスを触ってみたので使い方などについて語る。

Plask概要

このPlask、一言でいうとWebカメラや動画ファイルからのモーショントラッキングが可能である。
3Dモデルに対する簡単なキーフレームエディタも備えており、モーショントラッキングだけでなくアニメーションの編集も可能である。

importは3Dモデル(.glbというフォーマットがあるらしい)や.mp4など動画ファイル。exportは.fbxなど有名どころのフォーマットである。動画ファイルのimportでは動画に含まれるモーションの情報のみをエディタで扱う。今回はこの動画ファイルのimportを中心に取り上げる。

ちなみに韓国の企業が運営するWebサービスであるらしい。

動画から動きを抽出する

Plaskを使って動画から動きを抽出してみる。

f:id:newbie29979:20220123224600p:plain
最初の図

動画ファイルのモーションを指定する

動画から動きを抽出するには、Libraryの「+」から動画ファイルを選択する。

f:id:newbie29979:20220123220549p:plain
動画を追加する

動画を追加すると↓のような画面になる。

f:id:newbie29979:20220123221409p:plain
動画ファイルを追加する

動画の長さは5s程度がよいらしい。長い時間の動画をお試しでimportしたところ、冒頭数秒のみがアニメーションとして抽出された。そのような場合、下部の黄色い枠をドラッグすることで任意の動きを指定できる。

モーションを抽出するのは「ExtractMotion」である。

f:id:newbie29979:20220123222048p:plain
「ExtractMotion」を押した後の図
f:id:newbie29979:20220123222321p:plain
モーションが追加された図

抽出したモーションを確認する

モーションが追加されたので、次にどのようにExtractされたのかを確認する。
とはいえこれも単純で、予め用意されているモデルがあるのでそれにドラッグアンドドロップするだけ。

f:id:newbie29979:20220123222725p:plain
抽出されたモーションをアタッチする

モーションをアタッチすると、エディタ上にアタッチ先のサンプルモデルが表示されるようになる。

f:id:newbie29979:20220123224842p:plain
アタッチした後の図

後は下部の右三角を押すだけである。左三角は逆再生である。

注意点としてカメラの操作方法が独特な点がある。公式(3. Tutorial - Basic Navigation - YouTube)によると操作方法は以下のようである。

  • 移動:Alt+右クリック
  • 回転:Alt+左クリック
  • 拡大:マウスホイール
f:id:newbie29979:20220123223952p:plain
カメラを動かして確認するの図

モーションが満足いくものとなっていれば、モデル名を右クリックしてExportする。対応フォーマットは.fbx、.glb、.bvh。

f:id:newbie29979:20220123224203p:plain
Exportオプション

まとめ

個人によるモーショントラッキングの手段としてかつて存在したKinectによるモーショントラッキングでは、機材やそれに対応するSDKが必要だった。しかしもはや現在ではそういった装置は不要でWebカメラやブラウザのみで可能な時代が到来しつつあるらしい。しかも簡単。
VRChatなどメタバース用途でフルトラッキング装置や対応するソフトも不要で、webカメラと軽量HMDで快適に過ごせる時代は間近かもしれないと感じた。